稲保育所の民営化から見えてくるもの

今回の箕面市議会の議案に民営化園の改修工事が予算計上されています。なんででしょう。このまま公立の園として存続するならいいですが、民営化するのになぜ税金で出すのでしょか?

知らない方もいるかも知れませんので、復習がてら。箕面市立稲保育所は、令和5年4月からアートチャイルドケア(株)が運営法人に選定されています。なぜ企業が民営化受託法人になれたのかは不明です。様々なプロセスはあったとの説明がありましたが、こちらも出来レースに見えてしまいました。

さて、公立保育所の民営化にはさまざまな問題が含まれます。

まず、運営にお金がかかるとよく言いますが、国からの地方交付税で、半分以上の予算は賄えます。その税金の使い方を再度調べるべきではないでしょうか。

つぎに、民間園や私学幼稚園は、建学の精神をもって、子どもを育成しています。つまりはそこに適応しない子どもや家族には選ぶことが叶いません。

公立保育所の存在意義としては次の項目をあげます。①保育士の雇用と賃金補償②その地域の育てたい子どもの育成③市などの行政の動きがすぐに出る④誰でも受け入れて保育するという門戸の広さ⑤不採算でもやり続けられる⑥区別しないため医療的ケア児や支援の必要な子どもの受け入れを行なっている。⑦コロナなどでの新興感染症の蔓延の中でも開所し、社会を支えた。

これをできるのは公立だからです。

また、1番この変化に影響を受けるのは子どもであることを忘れてはいけません。

民営化してしまうことになったら、保育者と保護者と行政が子どものためにどんな生活の場をつくっていくか?できるだけで最小限の変化にとどめるのか?を協力して考えて実行していく必要があります。

いよいよあと1ヶ月で令和4年度は終わります。公立の大切さの基準や保育のノウハウなど見えない部分はどう保障されていくのか。まだまだ、会議録を見ると足らないところが多数あります。

創って守っていく協働者として、保護者や受託法人には最善の利益を追求していただきたいと切に願います。

「子育て=個育て」であるとの保育士の先生の言葉を引用すると、子どもをみて、己の成長を認める。自己肯定感を高めて、子どもの未来のために、一歩踏み出せる大人が増えますように。

私は引き続き行政に働きかけていきます。


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