公共交通のバスから見えてきたもの

本日の箕面市議会の本会議の大テーマは主に民間と公共の役割とまちづくり、大きくとらえると税金の使い方でした。

一問一答が多数あるのは、夏を見据えての取組みでしょうか。

さて、その中でも公共交通に関すること、バスを中心とした公共交通路線がまちづくりに与える影響について私の考えを書きます。

ある質問への回答時に「パラダイムシフト」と市長の回答に対し質問者の議員は評価していましたが、パラダイムシフトの意味は「その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること」を指します。

“市外への交通が悪くなったのを市内で補完する?” 少し違っているように感じました。

新型コロナウイルスによってこのパラダイムは劇的に変化しており、また元に戻るところもあれば、「公営」への考え方、公共交通の役割も変化しました。そういった点においても考えながら、やさしい箕面を目指すうえでの観点で記します。

さて、公共交通機関の中でバスは重要な役割を果たしています。特に、都市計画やまちづくりにおいて、バス路線の設計と運用は都市の生活品質を大きく左右する要素であるとも考えます。

 まず、バスは柔軟性に富んでいる点があります。鉄道と比較してバス路線は比較的容易に設定・変更が可能なためです。このため、まちづくりの初期段階や変化が求められる場合においても、迅速に対応できる点があります。この柔軟性は、特に新興住宅地や再開発エリアにおいて、その真価を発揮するとされています。本当か噓かわかりませんが、箕面萱野駅は当初はBRT仕様だったようです。バス路線を適切に配置することで、新たな住民が便利にアクセスできるようになり、地域の活性化を促進することができる効果があります。また、公共交通としてのバスの役割を考えるとその経済的な利点も見逃せません。バスは鉄道に比べて導入コストが低く、運行コストも比較的抑えられるため初期投資を抑えつつ、広範なエリアに公共交通サービスを提供することが可能であるのが利点です。

さらに、バス路線の整備はまちづくりにおける社会的な連携を強化することが期待できます。地域社会が一体となってバス路線の計画や運営に関わることで、コミュニティの結束が強まり、地域のニーズに応じたサービス提供が実現することが各地域で実証されています。

このような地域参加型のまちづくりは、住民の満足度を高めるとともに、税金の使い方に納得感があがり持続可能な都市の形成にも貢献すると考えます。 

バスを中心とした公共交通ネットワークの構築は、都市の持続可能性にも大きく寄与する点もあります。交通渋滞の緩和や大気汚染の削減に加え、バス専用レーンの導入などで公共交通の優先度を高めることで、自家用車依存の低減を図ることができ、環境負荷の軽減にも寄与するともされています。さらに、電気バスやハイブリッドバスの導入は、環境負荷のさらなる軽減につながり、環境保全にも繋がるはずです。このような取り組みは、長期的に見て都市の持続可能な発展を支える基盤となります。

バス路線の計画においては、利用者の利便性を最大限に考慮する必要があります。例えば、主要な居住エリアと商業エリア、教育機関、医療施設などを効率的に結ぶことが求められるためです。バス停の配置や待ち時間の短縮、運行頻度の向上など、利用者が快適にバスを利用できる環境づくりが重要です。このような利便性の向上は、バスの利用者数を増加させるだけでなく、地域全体の交通環境の改善にもつながります。

さらに、バスを中心とした公共交通路線の充実は、観光振興にも大きな影響を与えます。観光地を巡るバス路線の整備は、訪問者が地域をスムーズに移動できるようにし、観光の魅力を高める効果があるためです。これに目を付けたのが周遊バスかもしれませんが、箕面市の場合は、観光名所間は山部や道幅が狭く、これを活用するのは向いていないと考察できます。

観光客にとって使いやすい公共交通は、その地域の評価を高め、再訪を促進する効果も期待できますが、まず住民に便利で良いものでないものに価値はあるのでしょうか。 

まちづくりの観点においては、バス路線の設計と運用が地域の経済活動を支える重要な要素となりえます。例えば、バス路線が充実している地域は、商業施設やオフィスの立地においても優位性を持ち、従業員や顧客が公共交通でアクセスしやすい環境は、企業誘致にも有利に働きます。また、バス路線が発達している地域では、地価の上昇や不動産価値の向上も期待できます。これらにより、地域全体の経済活性化が図られます。

現在は鉄道延伸により元からあった路線が削減され、中部と西部間の移動は良くなくなりましたが、皆さんはどう感じておられますでしょうか。 

したがいまして、持続可能で快適な都市を高低差が多い箕面が目指すためには、バスを中心とした公共交通ネットワークの強化が欠かせない。その実態を掴み、ニーズに沿うにはいつでも現場目線、現場視点、現場の声の反映したきめ細やかな計画と、地域住民や関係者の協力が必要不可欠である。とオブザーブから読み取れました。

これらにより、持続可能で活力ある箕面の未来が開かれるかもしれないと公共交通であるバス路線問題から考えました。

 

https://www.city.minoh.lg.jp/koutuu/bussaihen.html


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